Organic life
薬草ライフ

  • 2019/04/26

    「マタタビ」といえば猫が好きなものの代表です。においをかいだ時にマタタビラクトンという成分がネコ科の動物に作用し、酔っ払ったような状態になります。決して食べているわけではありません。猫だけでなく人にもマタタビが良いとされ、旅人がマタタビ酒を飲み元気を出し、また旅に出たというのは、よく聞く話です。

    マタタビの実は通常、細長い実ですが「マタタビミタマカ」という虫が蕾の時に卵を産み付け、それが成長するとこぶ状の実になります。このこぶ状のものが薬効が高く、9月中頃から自然に落下し始め、落下したものを採集します。採集後よく洗い焼酎に漬けるのが一般的です。乾燥したマタタビの実を煎じて飲んでもよいですが、独特なにおいがするため、あまりお勧めはできません。

    毎年のことですがマタタビの実を乾燥させる時期になると、どこからともなく野良猫が集まってきて、猫好きにはたまらない光景を見ることができます。