Organic life
薬草ライフ

  • 2019/03/08

    「トベラ」に「フキ」に「マツバグサ」。植物名には全国共通のものと、地方名があります。地方名とはその地方でしか呼ばれない読み方です。山下薬草店で働き始めてすぐのころは「フキをとっちょっとやけど」とか「マッバグサはまだとらんとけ?」などと電話があり、それが何の薬草ことかわからず、とても戸惑いました。「トベラ」は知っていましたが、ほかの植物にもこんなに地方名があるのかと驚きました。(もっと問題だったのは方言がわからなかったということです。今でもわからない方言がたくさんあります。)

    春先に地面を這うように伸び濃い紫色の花が咲く「キラン草」という植物。その見た目から「地獄の窯の蓋」とも呼ばれていますが、それ以外にも「イシャゴロシ」という名前もあります。これを煎じて飲めば医者もいらないということだったのでしょう。地方名に限らず、その植物名の由来を調べてみるのも面白いですね。

    ちなみに「トベラ」は「ドクダミ」、「フキ」は「ヨモギ」、「マツバグサ」は「スギナ」のことです。