Organic life
薬草ライフ

  • 2019/03/29

    宮崎の人なら「山芋を掘る」と聞いて二つの意味が頭に浮かぶと思います。実際に掘る山芋は秋口から春先がシーズンで、気温が下がると実が締まりおいしくいただけます。そんな山芋も、最近では掘る人や掘る場所が少なくなり、食べる機会が少なくなりました。昔の人は子供のころから父親と一緒に山に入り、山芋を掘る技術を教えてもらうのが普通で、またそこで山を知り自然と共に生きることを覚えたのでしょう。

    一方、もう一つの「山芋を掘る」は酔っ払って管を巻くという意味です。天然の山芋は土の中でどんな形になっているのか分からず、ねちっこく掘らないといけないことや、ぶつぶつ独り言を言いながらどうやって掘るかを思案している様子から来ていますが、こちらの山芋掘りは技術の継承者がいなくてもいなくなることがなさそうです。

    細い山芋は網の上で焼いて塩で食べると、ホクホクしてとてもおいしいです。焼酎が進みますが、山芋を掘らないようにしてください。